当院で使用しているインプラント

国立くぼむら歯科クリニックで使用しているインプラント

ザイブインプラントシステム

短期間に骨との結合を可能にする最新の表面性状「PLUS」

ザイブインプラントロゴ

インプラント 表面インプラントデンツプライフリアデント社(ドイツ)では、治療期間の短縮を可能にするために大学を含めたプロジェクトを立ち上げ、約3年間にわたり、インプラントと骨の結合様式(オッセオインテグレーション)さらに、より早く骨と結合できるインプラントの表面性状について研究を行いました。そしてインプラント表面での骨再生に最適な新しい表面性状の開発に成功しました。インプラント表面にブラスティング処理を施した後、高温で酸エッチング処理を行い、表面に均一で微小な凹凸を作り出すことで骨の細胞(骨芽細胞)の付着を促進して、インプラントと顎の骨の結合を早期におこるため、従来のインプラントよりも、治癒期間(非加重安静期間)が1~2か月短縮されました。

審美的な人工歯を可能にする「ジルコニアアバットメント」

ジルコニアジルコニア(ZrO2)とは、別名「模造ダイヤモンド」といわれ、スペースシャトルの断熱材、人工股関節など工業から医療まで様々な用途に用いられています。それは、高い強度、優れた耐久性・耐腐食性、生体親和性、安全性が証明されているからです。

近年注目のコンセプト「プラットフォームスイッチング」

プラットフォームスイッチング

ザイブインプラントの特徴の一つであるプラットフォームスイッチングとは近年、非常に注目されているコンセプトでありプラットフォームスイッチングにより臨床的に必ず見られるインプラント周囲の骨吸収を抑制します。これによって、インプラントに装着した人工歯の周りの歯ぐきは、天然の歯の歯ぐきと同じようにきれいに仕上がります。さらに、ワンサイズ小さいアバットメントを装着することにより、約1mmのプラットフォームスイッチングが可能になるためアンキロスインプラントのようなコンセプトでも応用可能になります。

歯根の形状のしたインプラント「ルートフォーム」

ルートフォーム

インプラントザイブインプラントは現在主流のインプラントのほどんどが取り入れている歯根の形態に似せたルートフォームをしています。このテーパー形態がインプラント埋入時に顎の骨にがっちりくいこむため(初期固定が強固)、歯を抜いた時にインプラントを埋入したり(抜歯即時埋入)、骨質の悪い上顎のインプラント手術でも安全にインプラントが埋入できます。

歯を抜いた日にインプラントが入る「即時加重インプラント」

ザイブインプラントは歯を抜いたと、同時にインプラントを埋入してその日に人工歯をかぶせる(即時加重インプラント)コンセプトで開発されたインプラントのため、埋入後どのような骨質においても強固な初期固定をえることができます。欧米の論文では、ザイブインプラントはほとんどの症例に対して、即時加重インプラントで治療を行い高い成功率を報告しています。

顎の幅に合わせた豊富なインプラント径サイズ「ナローインプラント」

ナローインプラント

ザイブインプラントには、顎の幅や噛みあわせの状態によって、豊富な幅径から最適のインプラントが選択できます。とくに、従来のインプラントよりも細い3㎜径インプラントがあるので、下顎の前歯部や上顎の側切歯部などの顎の骨幅が無い部位においても、インプラントの埋入が可能です。近年の論文においても、ザイブインプラントの細いサイズのインプラントは、非常に高い成功率が報告され注目をあつめています。また、細いインプラントを使用することにより、顎の骨が細くても骨の増大手術等をせずにインプラントが埋入できるため、治療期間や費用的に患者さまの負担を減らすことができます。

顎の骨が吸収してしまってもできる短いインプラント

ショートインプラント

インプラント治療は近年、より早くそしてシンプルなインプラント治療に進化しています。つまり、顎の骨が痩せて吸収してしまっているようなところでも、埋入できるサイズのインプラントがあれば、大がかりな骨造成手術(GBRやグラフト)は必要なくなるのです。それにより手術の回数、治療期間の短縮、費用など患者さまにとってさまざまな利益をもたらします。ザイブインプラントには、長さ8㎜のショートインプラントがあり、骨のない部位に対するインプラントでも骨造成やグラフト手術なしにインプラント治療をすることが可能です。

ザイブインプラントとは、ドイツ フリアデント社の歴史

1974年、ドイツを代表するインプラントを開発するためチュービンゲン大学の威信にかけてWill博士らにより生まれたのが、現在のインプラントの最初のベースになったチュービンゲンインプラントでした。このインプラントは歯を抜いた状態ですぐにインプラントを埋め込む(抜歯即時埋入)コンセプトであり、しかも形態は天然の歯根に合わせた形状(ルートフォーム)をしていました。いまから、30年以上も前に開発されたインプラントが、現在の主流のコンセプトとなっているところは、あらためてドイツという国の技術力の高さと発想のすばらしさを再認識してしまいます。

その後、1000本以上の臨床データをもとに、1988年にフリアリット2、1987年にはインプラントを埋め込むと同時に人工歯を装着できるフリアロックインプラントが開発されました。これは、まさに現在最新のインプラント治療でおこなわれるワンデイインプラント(抜歯後即時加重インプラント)と実は同じ考えでした。そして1990年、当時インプラントの表面はまだ機械研磨加工といってツルツルの表面が大多数を占めていましたが、いちはやくラフサーフェイスインプラントのDPS(ディーププロファイルサーフェイス)というあごの骨とくっつきやすいラザラザラの表面性状を開発しました。このDPSはコーティング処理ではなく、インプラント表面をブラストした後、酸処理をおこなうという、まさに現在のインプラントの表面性状のスタンダードになったSLAサーフェイスと同じ工程で製造されていました。2008年現在、未だSLAサーフェイスに遠く及ばない他社製のインプラントが日本では発売されていることを考えると、このインプラントシステムの先進的な考えかたには驚くばかりです。そして、2000年には、これらコンセプトよりザイブインプラントは生まれ、2004年にはインプラントの表面性状も新しく変わり(plus)より早くあごの骨と結合しやすくなりました。このようにザイブインプラントは最新のインプラントであり、かつ先進的なすぐれた技術によって開発されたインプラントであります。そのため、すべてのインプラントの欠点を克服したインプラントとよばれています。確かに他のインプラントに比べると贅沢でコストもかかってしまうのも事実です。しかし、国立くぼむら歯科クリニックでは患者さまにより安全でよりよいものを提供すすためザイブインプラントシステムを中心にインプラント治療をおこなっています。

アストラテックインプラントシステム

アストラテックインプラントロゴ

アストラテックインプラントは、1985年から開発に取り組み、その研究開発力と長期安定性は世界中で高い評価を得ているインプラントシステムの一つとなっています。

化学的に処理されたチタン表面性状

チタン表面は、フッ化物で処理したマイクロレベルの粗さを持っています。そのため、骨形成を増進され、骨とインプラントを強固に結合します。 オッセオスピード表面は、インプラント頸部のマイクロスレッドとともに成長力に作用し、信頼性に優れた効果的な治療を実現します。オッセオスピード表面の臨床的利点は多くの文献で報告されています。

生体力学的な骨刺激

インプラント頸部は微細なスレッドのマイクロスレッドのデザインで、最適な負荷分布と低い応力値を実現します。 このデザインは、最適なインプラントデザインに不可欠な骨の生理学を考慮することで生まれました。 骨組織は負荷を伝達するようできているため、骨を保存するためには、インプラントと骨の接触面の臨界点の位置は応力が最大となる辺縁皮質骨にあることを考慮しながら、周囲の骨を機械的に刺激するように歯科インプラントを開発しなければなりません。

強固かつ安定した適合性

コニカルシールデザインは辺縁骨レベルの下にあるコニカルコネクションで、負荷を骨の下部深くまで伝えます。 コニカルシールデザインは、辺縁骨レベルの上のコニカルコネクションやフラットトゥフラットのデザインとは異なり、ピーク応力を低減することによって辺縁骨を保存します。また、インプラント内部が周辺組織から密閉されるため、微小動揺や微小漏洩が最小限に抑えられます。
コニカルシールデザインは、すべての臨床症例でメンテナンスを簡素化し、信頼性を確保します。 さらに、コニカルシールデザインではインプラントとアバットメントが強固かつ正確に適合して固定されるため、アバットメントの接続手順が迅速かつ簡単になります。 アバットメントはセルフガイディング機能を持ち、装着手順は非侵襲的で、骨の損傷の危険性を最小限に抑えます。

軟組織の接触ゾーンと軟組織量の増大

コネクティブカントゥアは、アバットメントをインプラントに接続すると形成される独自の輪郭を持ちます。この輪郭により、結合軟組織の接触ゾーンの高さと量を増すことができます。こうしてインプラント周囲の辺縁骨を密封して保護しています。

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