ピレーネ

ピレーネとは

「ピレーネ」は、特殊な薬剤に光を照射して、歯を漂白するホワイトニングです。

歯面研磨では除去することのできない着色性の高い汚れや、加齢による変色及び退色を除去し、歯の自然な白さを取り戻す効果が期待できます。

オフィスホワイトニングには、短時間で漂白できるというメリットがありましたが、処置に際して厳重な歯肉保護が必要であること、処置中、処置後に疼痛があり、知覚過敏症状が出現するなど、患者様にとっての大きな負担がありました。
しかし、「ピレーネ」ではその心配はございません。
知覚過敏などの不快な症状や歯肉への痛みなどはほとんど出現せず、高い漂白効果が得られます。

エナメル質をほとんど傷めず漂白するため、歯への着色物質の再付着を抑え、退色が少なく漂白効果が長続きします。

「ピレーネ」の最大の特徴は“高い安全性”と“自然な白さの実現”だと考えられます。
オフィスホワイトニング材として、日本で認可を受けている製品です。

「ピレーネ」のメカニズム

H2O2(過酸化水素水)とTiO2(二酸化チタン)の働きで濃度が低くても漂白効果があります。

光照射で高い漂白効果

エナメル質を傷つけず歯の着色を落とします。

従来のオフィスホワイトニングでは、高濃度の過酸化水素を主体とする漂白材が用いられてきました。
しかし、「ピレーネ」は低濃度過酸化水素と二酸化チタンの混合液に特定の波長の光を照射することで、
過酸化水素と光触媒との反応により発生した活性酸素が汚染された色素成分を分解し、漂白効果を発揮するものです。

この低濃度過酸化水素はわずか3.5%、従来品の1/10の濃度であるために極めて安全であることがもっとも良い特長です。
この濃度は消毒用の過酸化水素と同程度であるので、「ピレーネ」が歯肉に付着しても問題はないと考えます。

また、光触媒機能を有する二酸化チタンにおいても、食品添加物や歯磨き粉にも使用されている安全・無害な物質です。
これらの特長により、「ピレーネ」では、処置中や処置後の疼痛や知覚過敏がみられず、
患者さんの負担を大幅に低減することができます。

また、「ピレーネ」はpH6.0と中性に近く、その結果エナメル質をほとんど傷めずに漂白できることから、歯そのものの“自然な白さ”に漂白が可能です。

治験の報告書では、1週間ごと3回繰り返し漂白を行うことを推奨し、
最終漂白後24週間の観察では後戻りはほとんどないといわれています。

 

光照射についての注意点

ピレーネは照射波長380~420nmの可視光領域(光強度10~130mW/cm2)の光を含む歯科用可視光線照射器をご使用下さい。ハロゲン、 LED-1、LED-2のように照射波長380~420nmの光を含む歯科用可視光線照射器のご使用を推奨します。LED-3のように照射波長 380~420nmの光を含まない歯科用可視光線照射器をご使用されると十分な漂白効果を得るために時間がかかります。